RIE UOZUMI Official Blog 魚住 りえ

実は私、「あがり症」なんです。

アナウンサーは司会の仕事にたくさん恵まれます。
先日も、ある国立大学医学部・周年記念祝賀会の司会をさせて頂きました。

写真 (7)

テレビの仕事ももちろん楽しいのですが、いわゆる「ライブ」でもある、こういった司会の仕事は本当にワクワクします。
間違えてはいけない!目の前にお客様がいる!主催者の皆様にご満足いただける仕事をするぞ!!などと考えていると、本番前は極度に緊張します。
そう、実は私、「あがり症」なのです。
プロなのに、数えきれないほどの司会をこなしてきたのに、何度経験しても、本番前は身体の震えがとまりません。汗もびっちょりかきます。

それでも。
いざマイクを手に取り、「皆様、大変お待たせいたしました。ただ今より・・・・・」などとアナウンスを始めると、すうっと身体の力が抜け、緊張がほどけていくのです。
つまり、声を出すと同時に、リラックッスしていくのです。

これが、「腹式呼吸」のもうひとつの威力です。

良い声を出すため、大きな声を出すため、ボイストレーニングで、「腹式呼吸」が大切なのは、ご存じのかたも多いと思います。
しかし、この呼吸には別の利点があるのです。
緊張状態は、交感神経が優位に働くことによって生まれます。つまり、戦いの前の武者震いのような状態です。
反対にリラックスしているときは、副交感神経が優位です。眠るときなど、心と身体を休めるときの状態です。
腹式呼吸は、交感神経から副交感神経に切り替わるスイッチのような役割を果たしています。
つまり、腹式呼吸でアナウンスすることにより、本番前どんなに緊張していてもリラックスできてしまう、というわけです。
話せば話すほど、どんどん心も身体も緊張から解き放たれるのです。

こんなわけで、「あがり症」の方は特に、腹式呼吸は身に付けて頂きたいのです。

ものすごく本番前に緊張する私。
腹式呼吸に助けられているアナウンサーの私です。